NPO法人 四国青年NGO HOPE

NEWS

HOME > コラム THE HOPE > 【第054号】看護の本質

【第054号】看護の本質

HOPE会員の皆様
毎度お世話になっております。
コラム担当の浅野です。

「大寒」という暦の通り、寒い日が続いています。
風邪やインフルエンザも流行ってます。
ぜひ、体調管理にはお気をつけてお過ごしください!

今回は、事務局員コラムの日です。
今回のコラムは、HOPE歴も長い永井悠子ちゃんです^^

今回のコラムは、彼女独自の視点から書いてくれてます。
では、最後までお楽しみください!

================================

会員の皆様、こんにちは。
四国青年NGO HOPE事務局員の永井悠子です。
今回初めてコラムを担当させて頂きます^^
「コラム」というものを書くのは初めてなので少し緊張していますが、
まず自己紹介を。

徳島大学医学部保健学科看護学専攻4年です。
HOPEに関わり始めたのは2年からですが、
入学当初から国際協力関連の活動をしています。
趣味は、旅行・写真撮影・登山・カフェトーク・音楽などです。
現在は卒論を終了し、看護師と保健師の国家試験に向け勉強中です。
来年度は進学し、1年間助産師になるための勉強をする予定です。

…ということで、実は事務局員唯一の医療系なのです。
そこで今回は医療を切り口にコラムを書きたいと思います。

********************************

「確かに学生は何もできひんかもしれん。
でも自分は学生に担当してもらえて良かった。」

私の学校では3年の後期の授業は全て実習にあてられます。
各病棟でそれぞれ2週間ずつ実習を行い、
それぞれの科で一人の患者さんを受け持たせて頂きます。

上の言葉はその3年の実習で患者さんから頂いた、最も嬉しかった言葉の
一つです。
そしてそこには看護の本質が映し出されていると思うのです。

私たち学生は、点滴や注射など、何か問題が起こった場合に、患者さん
に危害を加えてしまうような処置は行えません。
そのため、主に、清潔ケアや食事の介助など、
基本的な看護のみ行います。

また、患者さんに何か頼まれても、看護師さんに許可を頂いてからしか
実施できないことも多く、受け持たせて頂くと言っても、十分に患者さ
んのニーズを満たすことはできません。ですが、そんな学生の私に一人
の患者さんが上記のような言葉を下さいました。

この患者さんは、病気が原因で体が思うように動かなかったり、
頭で思っていることを言葉に表すのが難しかったりという不自由を抱え
られており、特にコミュニケーションをとりづらいことにストレスを感
じられていました。

自分が頭の中で思っていることを言葉で伝えられないのは、本当に苦し
いことで、特にこの患者さんのように、体も不自由であれば、「トイレ
に行きたい」「体が痛い」など、自分のニーズを言葉で伝えられなけれ
ば、ニーズが満たされないまま、不便や苦痛を我慢しながら生活しなけ
ればならなくなってしまいます。

私がこの患者さんと関わる上で気をつけていたことは、「患者さんの一
つひとつの動作から、上手く伝えられないニーズを読み取ること」
「患者さんが話して下さった時、出来る限り意味を汲み取り、
コミュニケーションに自信を持ってもらう」ということでした。

ずっとベッドサイドで関わらせて頂くと、
一つひとつの動作に込められたその人の気持ちがわかります。
一見、点滴を抜こうとしているように見えても、実は点滴を固定してい
るテープが痒いとか、テープがはずれかけているとか。
ホットタオルで皮膚をきれいに拭いたり、テープをはりかえたりすれば
点滴の刺入部位に触ろうとはされません。

また、後者は、「伝わった」という実感が、コミュニケーションに苦痛
を感じている人にとって一つの成果となり「もっと喋ろう」という意欲
を持ってもらうために必要不可欠なことです。

どちらも一見当たり前の事ですよね。
でもこれが看護ではとても重要だと思います。

看護で良く知られているナイチンゲールも「看護覚え書」という本の中
で、以下のように言っています。

『総ては、常識と気づかいとを必要とすることなのである。しかも看護
という仕事ほど、ほんの些細なことひとつで常識のなさが露呈されてし
まう仕事は、ほかに類がないと思われる。』

看護という仕事は、「病気」を看るのではなく、病気を抱えた「人」を
見ることだと思います。病気になり、病院という、普段とは違う生活空
間での生活を強いられ、病気による様々な症状による不自由や苦痛を感
じている方々だからこそ、その人の生活「全て」に焦点をあてて、ケア
を行う必要があります。もちろん治療は大事ですが、最も基本的な清潔
・食事・療養環境などへの配慮も治療と同じくらい大切なのです。

実習最終日に患者さんが言って下さったあの言葉は、
看護において何が大切かを教えてくれたように思います。

実際に看護師として働くと、複数の患者さんを同時に受け持ち、業務も
増え、どうしても一人ひとりの患者さんに対するケアが減ってしまいます。

それでも「この人で良かった」と思って頂けるような看護職になれるよ
う日々精進しなければと、この言葉を思い出すたびに感じるのです。

********************************

さて、かなり看護についてのお話を書きましたが、ここで私がもう一つ
伝えたいことは、これは看護の場だけでなく、普段の生活や様々な場面
でも言えることだということです。

ちょっとした気遣いで、受け手の気分や環境は大きく変わります。
周りの人が口に出さない小さなニーズに気付き、そっとそのニーズを満
たすだけで、その人が元気になったり、明るくなったり、その場がより
良くなったりすると思います。
学校生活やお仕事の場、活動の場などでぜひとも実践してみて下さい^^

********************************

これで永井の人生初のコラムを終わります。
拙い文章で、加えて長文ですみませんでした。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

感想など頂けるととてもうれしいです。
ご意見・ご感想があればご連絡お願い致します。

では失礼いたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です